花守の日々

華道のこと

みどりの日

みどりの日
”自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ”

今は自粛の日々。
近場の散歩が唯一の息抜きでしょう。
自然と足元の草花に目がいきます。
人間の手を借りずとも自力で繁殖する逞しさ。
栽培された花にはない野性的な魅力があります。
床の間のない暮らしが当たり前になった現代、そんな身近な草花をいけることでいけばなの楽しさをちょっと感じることはできます。

では、いけばなにはどんな草花を使ってもいいのか、といったらやはりそれは違います。
中伝で下附される”草木集”に季節と草木との関係、祝儀や婚礼などの行事と草木との関係が述べられています。

華道という”道”にある掟。
この掟を知ることは、歴史を知ること、そして、これから行く道を迷わず進むための道しるべを見つけること。

格調、品格を元とする凛とした花の姿に心を洗われる、花で伝えたい感動はここにあります。



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